有頂天晴果のこと

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2015年1月23日金曜日

八百屋を始めた理由 その8「青果専門店」


ルー旅行から帰ってきて、京都の青果専門店…
大きな八百屋さんで働き始めました。

契約農家から直接仕入れる京野菜と、京都市中央市場を初めとする、
近隣の卸売市場から仕入れる野菜・フルーツを取りそろえた、
大型商業施設の中にある、品揃えの豊富な店舗でした。

パッケージングや季節行事に合わせた仕入れや陳列など、
専門店ならではの様々なノウハウや、
素人同然だった果物についてなど、ここで多くのことを学びました。



はじめて見る品も多く、例によって実際に買って、食べてを繰り返して勉強。
途中からはPOP作りなども手伝わせていただき、
お客様への説明を工夫することで起こる、
売れ行きの変化も大きくて、やりがいのある仕事となりました。

ここで正社員として働かせていただく、という選択肢もあったのですが、
それでも独立の道を選んだのは、「自分の商売」をやりたいという思いからでした。

この会社はかなり大きな規模で、
青果に関する業務を多角的に展開しているので、
仕入れは仕入れ、卸ろしは卸ろし、小売りは小売りという風に、
それぞれ部署が細分化していました。

自分は、仕入れから販売までを一環して自分の仕事としてやりたかったので、
早い段階から独立開業を前提に、勉強させていただきました。



この職場には学生アルバイトも多く、
夢や目標に向かって頑張っている若い人たちの姿を見ていると、
「いつか、いつか」なんて悠長に考えてる場合じゃない。

今できることがすでにあるなら、すぐに動くべきなんじゃないか、
もうのんびりしすぎているくらいなんじゃないか……

そう、背中を押されている気分になりました。
それで、まだまだ学ぶことは多かったものの、
ややフライング気味に退職、個人事業主として開業するに至ったのでした。

あのとき動かなければ、いつかは、いつかはと思い続けたままで、
もしかしたらそのまま、独立することをあきらめていたかもしれません。




膨大に存在し、今も増え続ける全国各地の新品種や新ブランド。
売るお店、売る人は、世の中にたくさん存在する。
けれども、伝える人も、伝えるお店も、まだまだ少ない。

新しくこの業界に飛び込むならば、やるべきことは「それ」だろうと。
まず知って、学び、伝え、そして売る。

「伝える」ことに主軸を置いた、新しく、そして原点回帰な八百屋さん。
実現へ向けて、頑張ります!

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