有頂天晴果のこと

当店のテーマについて
http://uchotenseika.blogspot.jp/2014/12/blog-post.html

2014年12月23日火曜日

八百屋を始めた理由 その4「自然ガイド」

回の記事で書いたように、
日本一周の途中、旅の資金を稼ぐため、
行く先々で様々な短期間アルバイトをさせてもらいました。

北海道標津町で、サケバイと呼ばれる鮭の加工の仕事。
佐賀県神崎で、自動車の部品工場での仕事。
沖縄県石垣島で、さとうきびの収穫作業。
沖縄県西表島で、自然ツアーのガイド。
沖縄県那覇市で、那覇港内作業や荷物の配送等。
福岡県博多市で、食品工場でラーメン製造業。

それぞれに面白いエピソードが色々とあるのですが、
現在の開業、そして理想とする青果店に直接繋がるお仕事として、
西表島のツアーガイドは特に、大きなきっかけになりましたので、
今回はその話を書きます。






時、季節は、夏まっさかり。
道中出会った多くの旅仲間から、「せっかく日本一周するなら、最端まで行くべき」
とのせられて、フェリーを乗り継ぎ、沖縄本当からさらに南西、
日本の最西端であり最南端、八重山(やえやま)群島を訪れていました。

2014年12月20日土曜日

八百屋を始めた理由 その3「日本一周」

都で青果店を始めたので、もちろん京野菜には特別な思いはあります。
けれど、同じくらい、日本中の様々な農産物にも思い入れがあるのです。

八百屋さんには全国の産地から品物が集まっています。
季節毎に産地がリレーし、色んな土地の特産品が顔を並べています。
それはまるで、店舗の中にいるだけで日本をぐるぐる何周もしてる様


20代の半ば、それまで勤めていた会社を辞めた際、
ふと思い立って、自転車日本一周をしました。
別に大がかりなきっかけとか心境の変化があったわけではなく、
ちょっと長めの旅行気分で、割と気軽に出発しました。
で、どうなったか。


八百屋を始めた理由 その2「高原野菜」

0代中盤くらいまで、野菜に対して、特別な興味はありませんでした。
ほうれん草と小松菜の区別すらついていなかったレベルです。
嫌いなものはありませんでしたが、特に好きでもなく。
幼少期から十年以上暮らした地元で、淀大根という特産品を作っていましたが、
へー、こんなところで大根作ってるんだ程度の感想しか持っていませんでした。


そんな自分ですが、野菜との関わりのルーツをたどると、かつて、
10代の終わりに3ヶ月ほど、長野県の高原レタスの収穫バイトをしていました。
毎朝2時、3時から正午まで延々とレタスを収穫・出荷。
お昼から夕方までは他の野菜の収穫や苗植え、畑準備など。


2014年12月19日金曜日

八百屋を始めた理由 その1

果を扱うお店をやります、始めました、というと、
どうして八百屋をやろうと思ったの、と訊ねられることは多いです。

野菜を売りたい動機は「もっと知らせたい、伝えたい」なんですが、
そこに至った経緯は、一言ではなかなか言い表せません。
ですので、このブログに書き留めておこうと思います。

系列に沿って、大まかなきっかけを羅列すると、


■高原野菜のアルバイト■
(野菜の栽培、収穫、出荷)

■自転車日本一周■
(日本全国の特産物を見聞。様々な人との出会い)

■西表島でいきなり自然ツアーガイド■
(動植物に関して強い興味を持つように)

■ブログやウェブページ、動画製作■
(自分のこだわりを確認)

■京野菜直売所のいきなり店長■
(野菜に対する意識が変わる。販売の面白さを知る)

■南米・野菜見学旅行■
(多くの野菜の原産地アンデスで、商売の原点を見る)

■大型商業施設内の青果店で勉強■
(青果販売に関する基礎から様々な事を学ぶ)


という感じで、野菜販売に対する意識が高まり、現在に至りました。
振り返ってみれば、他にも様々な体験が糧となっているのですが、
中でも上記の体験は直接的に「現在」に関わっています。

回から、それぞれについてもうちょっと詳しく触れます。

2014年12月17日水曜日

開業

2014年12月15日付けで、個人事業主として開業しました。
当面はFacebookで情報更新しています。
https://facebook.com/nisieto

2014年12月12日金曜日

テーマ(有頂天晴果)

【当店のテーマ】

未だ周知が足りないお宝級青果物の発掘、紹介、販売
是非とも食べて欲しい主役級青果物の推し(押しではない)売り

青果物とは、野菜・果物のこと。
たとえば以下の様なものを取り扱います。


有頂天青果
食べると気分が有頂天になる、というよりそれ自身が有頂天な青果!
季節や地域限定、わずかな機会を逃したくない、とっておきの野菜や果物。

マチナカ野菜
都市野菜。昔から受け継がれてきたマチナカ畑で今も栽培されている、
特に鮮度抜群で、旬に寄り添う身近だけどある意味レアな野菜。

伝統野菜
百年以上の歴史を持つ、伝統的に作り続けられてきた、ご当地野菜。
実は今も育まれ続けている、現在進行形の伝説!

旬野菜
とにかく美味しくて、しかも安い。そんな時期がどんな青果にもあります。
それが旬。でも、ひとつの地域における旬は、意外と短いので要注意!





何も特別な栽培方法で作られた、
幻の野菜ばかりをおすすめしたいわけではないのです。

たとえば、スーパーで当たり前に買える激安大根やほうれん草などの中にも、
稀に、とんでもないお宝が混じっていることがあります!

そんなとき、ただ何となく召し上がっては、
「今日の野菜いつもより美味しい気がするなー」
と言う感想で終わってしまうところ、知ってることで、
「すごい掘り出し物を見つけた、確かに美味しい、ラッキー!」
と、感動がひとつ、増えるかもしれません。

そうして、今月は○○県産を選べば間違いない!とか、
この料理にするなら、○○という品種が最高、という風に意識していただければ、
来年、再来年とその知識は今後も役に立つはずです!

そんなお手伝いをしたいと言う想いから、立ち上げたのがこのお店です。
店のテーマは、「発掘、紹介、販売」となっていますが、販売が一番最後なのは、
伝えたいと言う気持ちがまず最初にあったためで、

たとえば「今の時期はこの品種のリンゴが特に旨い!」ということが伝わったなら、
それで八割ほどは満足だったりします。その上でお客様が、
「教えてくれてありがとう!
あっちのスーパーに同じのが安く売ってたからそっちで買うわ!」
と選択されても、それはそれでアリだと思っています。

もちろん、そうならないように、仕入れ品揃え価格諸々、努力する所存ですが!

(ちなみに、発掘の部分には、多分に趣味も混じっていますね。
 新しい、あるいは珍しい野菜や果物を発見して食べるのは、
 とてもワクワクドキドキします!)